ひさびさのSynology
灼熱の夏、外出時に、Linuxサーバーのブートディスクに利用していたRAIDケースが壊れてシステムダウン。導入時も色々考えて、ベストな構成と考えていたのに残念な結果。結局、1年未満の運用でした。
USBブートとして、ディスクの故障は、ディスク交換、サーバーの故障は、USB接続先のサーバーを変更して継続稼働と考えておりました。まさか、一番信頼性の欲しいRAIDケースが壊れてしまうとは。
シンプルが良いので、e-SATA、USBなどの有線接続のRAIDケースを重点的に探したのですが、見つからず、NASを利用することにしました。長年の自宅サーバー、実質HDDなどディスクしかハードウェアの故障は経験したことがありません。(今回のRAIDケースと)
現時点で、各社のNASを見比べましたが、やはり洗練されていたのはSynologyでした。(ブートディスクは、内臓ディスクにして、WEBサーバーなど運用サービスの領域にNASをNFSマウントして利用することにしました。ブート領域は、non-RAID構成となりましたが、サーバーを2重化しました)
進化したSynologyに機能をオフロード
以前、WEBサーバーなど、サービス提供用途で、Synology(DS218J)を利用していた時には、WEBサーバーそのものから、Synologyを利用しておりました。ただ、WEBサーバーのアクセスが増えて、Synologyでは負荷に耐え切れず、利用を諦めました。通常のPCを利用したWEBサービスの提供に切り替えておりました。
以前利用した際に、WEBサービスを提供するにあたり、非常に便利な機能がSynologyにはたくさん搭載されておりました。
処理性能不足で困りたくない、だけど、便利な機能は積極的に利用したい
以前のSynologyユーザーとして便利だと感じた機能
- Synology DSM が Lets Encrypt の ワイルドカード証明書をサポート
- Synology WEBサービス公開方法(独自ドメインサイト追加)
- グローバル固定IP向け Synology DNS サーバー構築
- SynologyでSMTP(メールサーバ)構築
- Raspberry PiからSynology NAS volumeをnfs mountする
- URLトップ(/)にSynology WordPressをインストール
- SynologyにPython3とPipを導入
少し、過去の投稿をさがしてみようと検索してみましたが、とても多くの機能を利用しておりました。
今回の決断(利用を決めた機能)
メモリ増設
- Synology Drive
- Hyper Backup
- Link Aggregation
- リバースプロキシ
- 証明書
- DDNS
- NFS v4
- Virtual Machine
採用見送り機能
Synology DS220+購入時にWEBページなどを見ていて、利用したいと考えていて、実際に利用しなかった機能の紹介です。もちろん、利用したかったので試行錯誤してみましたが、想定外の機能仕様や、動作状態だったので、今回は利用を見送りました。
Docker ・ Docker swarm
このサイトも、めざましじゃんけん広場もすべてのWEBサービスは、Dockerというコンテナを用いて提供しております。Synology DS220でDockerをサポートしていたので、管理ツールのコンテナなどを利用したかったのですが、、、、
利用を見送った理由は、Synologyのカスタマイズが大きく、フォルダー構成が独自だったためです。具体的に、「/var/run/docker.sock」は、Synologyで存在したが、「/var/lib/docker/volumes」は、Synologyでは存在しませんでした。おそらく、「/volume1/docker/」や「/volume2/docker」など、アプリをインストールした際に出来るユーザーデーター領域に作成される仕様のようです。
Virtual Machine (Windows)
かなり期待していたのが、Virtual Machineです。この機能を利用したくて、このグレードを選択したと言ってもいいほど期待していた機能です。どうしても、アプリケーションレイヤーのコンテナでは代替できない、Windows OSの固有機能を利用したくて、今までLinux上のKVMで運用しておりました。安定したRAID構成、Synology上で、このWindowsが運用出来たら楽だなと感じておりました。特に、Synologyの安定したWEB UIからWindowsのコンソールにスムーズに入れるのは魅力的だなと考えておりました。
結果として、インストール時点で、とても長い時間がかかりました。そして、動作も非常にもっさりとしておりました。Windows10を入れたのですが、最低スペックギリギリでした。Windows10をSynologyのVirtual Madchineで利用するには、性能が足りませんでした。
※ 最終的にLinuxをVirtual Machineで利用しています。機能には非常に満足、Windowsを動かすにはスペック不足か?(Synologyの上位機種で、割り当てコア数を上げて、SSDで運用するとどうなるのか少し気になりました)