前提条件
- Synologyのサーバの公開設定が終わっている
- ルーターのNAT / Port Foward / Virtual Serverの設定が出来ており、インタネットからサーバーにアクセスできる
DDNS(Dynamic DNS)ダイナミックDNS/動的DNS
インターネットを利用する際に必要となる、パブリックIPアドレス(インターネットにおける世界で一意なアドレス)。
ドメイン(miki-ie.comなど)は、人にもわかりやすい表札や屋号のようなもの。
DNS(Domain Name Serivce)は、ドメインとIPアドレスの割り当てを行います。
DDNSとは、IPアドレスが頻繁に変わるホストに固定的にドメイン名を割り当て、アドレス変更に即座に追随してDNS情報を更新するシステム。 また、その仕組みを利用して提供される動的なDNSサービス。
企業向けなどには固定IPアドレスが利用され、DNS(Domain Name System)運用においてもIPアドレスとドメイン名を固定的に長期間結びつけた運用となる。
個人宅など、一般のインターネットプロバイダ(ISP)を利用した際は、インターネットプロバイダより、一時的なIPアドレスが割り当てられる。
よって、通常の自宅環境でドメインを運用した際は、利用するIPアドレスに合わせてDNSレコードを変更する必要があります。
www.miki-ie.com(不変に利用を続けたい) ⇔ Public IPアドレス(ISP接続毎に変わる)
独自ドメイン取得
DDNS向けに無料でドメインを貸してくれるWEBサービスもありますが、永続的な無料での利用などが約束されているわけでもなく、WEBサイトなどを運営する際は、独自ドメインを利用するのも悪くないと考えています。
VALUE-DOMAIN(バリュードメイン)
- 500種類以上の独自ドメインを取り扱い。
- 自動更新設定、一括ドメイン取得・更新など運用がしやすい
- ネームサーバー/DNSレコード設定/Whois代行などドメイン運用の基本機能も標準装備
- 「バリューサーバー」「コアサーバー」「XREA」などのホスティングとの連携が容易
VALUE-DOMAINでのDDNS利用時のIP更新方法
VALUE-DOMAINで本設定を行う際は、VALUE-DOMAINのポータルサイトよりIP更新時に用いるドメインのパスワードを取得する必要があります。
参考URL:https://www.value-domain.com/ddns.php?action=howto
ツールなどからのアクセス先(HTTP GET/POSTリクエスト)
https://dyn.value-domain.com/cgi-bin/dyn.fcg?d=ドメイン名&p=パスワード&h=ホスト名&i=IPアドレス
パラメータ | 説明 |
---|---|
d | 更新するドメインを指定します。 例:value-domain.com |
p | 更新するドメインのパスワードを指定します。 例: 1234 |
h | 更新するドメインのホスト名を指定します。DNSレコード編集画面のホスト名と全く同じ仕様です。 例: *(全ホスト)、www、指定なしはホスト名なし |
i | 更新するドメインのIPアドレスを指定します。指定しない場合は、自動的に接続者のIPアドレスが設定されます。 aaaaレコードが存在し、IPアドレスがIPv6フォーマットの場合、aaaaレコードのホストがアップデートされます。 |
SynologyへVALUE-DOMAINのDDNS更新を設定
SynologyへVALUE-DOMAIN向けのプロバイダ登録を実施
「コントロールパネル」「外部アクセス」「DDNS」「カスタマイズ」よりDDNSプロバイダを新規登録します。
Query URLへは、以下を登録し、一部はSynologyの設定画面で設定する設定値を利用するために、準備されている変数を利用します。
- ユーザー名:__USERNAME__ d=ドメイン名
- パスワード:__PASSWORD__ p=パスワード
- ホスト名:__HOSTNAME__ 利用しない
- 外部アドレス:__MYIP__ i=IPアドレス
※ ホスト名(h=ホスト名)は、「 *(全ホスト)」を固定指定。
https://dyn.value-domain.com/cgi-bin/dyn.fcg?d=__USERNAME__&p=__PASSWORD__&h=*&i=__MYIP__
SynologyへVALUE-DOMAIN向けDDNS更新を設定
「コントロールパネル」「外部アクセス」「DDNS」「追加」より作成したサービス・プロバイダVALUE-DOMAINに必要な情報をINPUTします。
※ ホスト名は何を設定しても、実際には「*」となります。このフォームに「*」のしては不可能な仕様となっておりました。