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TP-LINK TL-ER6020 で複数WANポートとルーティング

固定グローバルIPとv6プラスとNAT可能なPPoEセッションの3セッション環境

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IPv6網のNGN(次世代ネットワーク)を利用したIPoE方式である「V6プラス」と従来のPPoE2回線を接続する3セッション構成を実現します。

以前に、V6プラスとPPoE1回線の2セッション構成を記事にしているので、そちらも参照ください。「v6プラス」とNAT(PPoE接続)の同時利用環境の構築方法
今回は、PPoEを2セッションをTP-LINKのTL-ER6020で構築する方法を記載します。

TP-LINK TL-ER6020によるダブルWAN構成(ダブルPPoE構成)

 

構成概要

複数のインターネット接続回線を準備すると、それぞれの回線をActive-Activeで運用するのか、ネットワークトラフィックを分散させ全体のネットワーク性能を向上させるのか、それともActive-Stanbyとし、片方(片系)の障害時に、バックアップ回線を使うのか、様々な運用が考えられます。
今回は、外部(インターネット側)からのアクセスに注目し、構成例を示します。

  • PPoE接続1(WAN1)へのアクセスを、Synologyへ
  • PPoE接続2(WAN2)へのアクセスを、Raspberry Piへ

この構成を実現するTP-LINK TL-ER6020の設定方法を公開します。

TP-LINK TL-ER6020設定

  1. WANポート数を設定します
  2. ルーティングを設定するために、SynologyとRaspberry PiのIPアドレスにTL-ER6020内で利用するIPアドレス名を設定し、IPアドレス名を用いてIPグループの設定を行います
  3. IPグループを用いてルーティングの設定をします

以上で、SynologyとRaspberry Piが異なるネットワークゲートウェイを用いて、サーバー公開可能となります。

WANポート追加

「Network」「WAN」メニューの「WAN Mode」タブでWANポート数を設定出来ます。今回は、WANを2ポートに設定しています。

IPグループ設定

ルーティング設定に向けて、IPグループ設定を行います。IPグループ設定に向けて、IPアドレスに管理名を設定します。
「Performances」「IP Group」メニューの「IP Adress」タブでSynologyとRaspberry PiのIPアドレスにIPアドレスの名前を設定します。

設定したIPアドレスの名前を用いて、IPアドレスのグループを作成します。「Performances」「IP Group」メニューの「IP Group」タブでSynologyとRaspberry Pi向けのIPグループをそれぞれ作成します。

ルーティング設定

「Transmission」「Routing」メニューの「Policy Routing」タブでSynologyとRaspberry Pi向けのルーティングを作成します。
以下の例では、SynologyがWAN2を利用し、Raspberry PiがWAN1を利用する設定となっております。

TL-ER6020のハードウェアバージョンについて V1 V2

ハードにV1とV2があります。V1を販売しているサイトが多いので、購入時に注意が必要です。

V1では、WANポート2ポート固定。V2では、WANポート数も変更出来ます。
WEBで販売されているサイトのほとんどが、写真や説明がV1のサイトが多いです。楽天のTP-LINKが直接運営しているサイトにメールでV2出荷であるか確認を行い、購入しました。
当初V2を切り替えた理由は(実は、V2の前はV1を利用しておりました)、Apple製品のVPNにもオフィシャルファームウェア対応でした。V1時代は、海外の開発コミュニティに公開されているファームを自己責任でインストールし、運用しておりました。
V2は、WANポート数が設定で変更可能、Apple製品のVPNにもオフィシャルファームウェアで対応していたりと、ER6020を購入するならV2一択です。購入時にはご注意を!

TP-Link VPNルーター PPTP L2TPVPN TL-ER6020

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